山口県宇部市にある「歯科・矯正歯科アールクリニック」です。
奥歯は噛む力が強いので、奥歯にセラミックを使用することに不安を感じる方がいらっしゃるかと思います。それは、セラミックが陶器という理由で割れてしまう可能性を考えるからです。セラミックは審美性が高いというのが特徴ですが、奥歯はそれほど目立ちませんし、割れてしまうことを考えると、奥歯をセラミックにすることは間違っているのでしょうか？
セラミックの割れと対処
セラミックは陶器なので、トラブルやイレギュラーな事態によって割れてしまうことがあります。噛む力が強い奥歯は他の歯をセラミックにする場合に比べて、たしかに割れるリスクは高いと言えます。とは言っても、セラミックが割れる問題について対処も可能なのです。まず、対処方法の1つは修復しやすいセラミックを選択することです。メタルボンドと呼ばれるタイプは、外見はセラミックですが、中身のフレームは金属でできています。仮にセラミックが割れた場合も金属のフレームが残るため、メタルボンドは修復しやすいとされています。もう1つの対処方法は耐久性の高いセラミックを選択することです。100％セラミックで仕上げたオールセラミック、人工ダイヤモンドを使用したジルコニアセラミック、これらはそれぞれ審美性だけでなく耐久性が高い特徴を持っています。
セラミックが割れやすい人の特徴
人によってセラミックが割れたことのない方もいれば、複数回割れたことがある方もいます。その差は単に偶然の可能性もありますが、割れやすい方には共通した特徴があります。
➀歯ぎしりや食いしばりの癖がある人
歯ぎしりや食いしばりの癖があると、その癖による摩擦で歯が削れます。そして歯が削れることで噛み合わせが悪くなっていき、セラミックの部分だけが高くなってしまうと噛んだときに割れやすくなります。
➁メンテナンスを怠る人
セラミック治療をした後は、定期的に歯科医院でのメンテナンスを受けることがとても大切です。メンテナンスを怠ることで、噛み合わせが悪くなってもそのままにしてしまうことで、セラミックが割れやすい状態になってしまいます。また、メンテナンスをしっかりと行うことでセラミック自体の寿命も長くなります。
➂かたいものばかり食べる人
セラミックにすることでの食事制限はないため、かたいものでも安心して食べられます。しかし、かたいものばかり食べていてはどうしても割れてしまうリスクが高まってしまいます。元々かたいものが好きな人は、セラミックにする際、歯科医師に相談してみると良いでしょう。
銀歯にした場合
単純な強度においてはセラミックよりも銀歯の方が強度があるため、奥歯にするなら銀歯にした方が良いと考える方もいるかもしれません。その最終判断をするのは患者さんですが、セラミックでなく銀歯にした場合は次のような問題があります。
➀二次う蝕になりやすい
銀歯はプラークが付着しやすく歯との間に隙間も生じやすいため、細菌が入り込んで二次う蝕が起こりやすくなります。
➁審美性が落ちる
奥歯は一見目立たないと思いますが、会話するときには意外と目立ちます。このため、銀歯にすると審美性が落ちてしまい、口を開いたときの見た目が悪くなります。
➂長持ちしない
あくまでケア次第ですが、寿命の長さは銀歯よりもセラミックの方が長いです。このため、銀歯にすると寿命が短くなってしまい、セラミックに比べて短い頻度での交換が必要です。
まとめ
いかがでしたか？セラミックと耐久性についてご理解いただけたでしょうか？セラミックが脆いというのはひと昔前の話であり、最近では医療技術の進歩によってセラミックも高い耐久性を実現しています。とは言え、陶器である以上はあまり強い力で噛むと割れてしまうことがあるのも事実です。しかし、その点については充分な対処が可能になっており、割れた場合も修復が可能ですし、オールセラミックやジルコニアセラミックなど耐久性の高いセラミックにするのも効果的な方法です。宇部市の歯科・矯正歯科アールクリニックの審美治療は見栄えをよくするだけではなく、歯並び・かみ合わせ・他の歯との調和にも配慮し、丈夫で長持ちする治療を提案いたします。オンライン予約にてご相談も承っておりますので、お気軽にご来院くださいませ。
