山口県宇部市にある「歯科・矯正歯科アールクリニック」です。
突然ですが、矯正治療には1期治療と2期治療の2種類があることをご存じですか?
1期治療とは、永久歯が生え揃う前、または生え揃った直後に行う矯正治療であり、顎の骨を正しい位置へと誘導するものです。
2期治療はワイヤーやマウスピースを用いて歯を一本ずつ正しい位置へと動かす、大人と同じ治療法です。
1期治療は意外と知られていないことが多く、お子様が治療を行うことができる期間が限定されているため、今回は1期治療のメリット・注意点、治療をした方がよいお子様の特徴について、それぞれ一部ご紹介します。
1期治療のメリット
1期治療のメリットには下記のようなメリットがあります。
①永久歯を正しい位置に誘導
永久歯が生えてくるスペースを確保することにより、正しい位置に永久歯を誘導することができます。
また、適切な装置の導入により、上下第一大臼歯(6歳頃に生えてくる奥歯)の咬合の管理もしやすくなります。
②口呼吸から鼻呼吸にする
舌や口周りの筋肉を鍛えるトレーニングを行うことで、鼻呼吸へと誘導します。
鼻呼吸にすることで、次のような効果が期待できます。
- 口や喉の乾燥を防ぐ
- 鼻毛や鼻の粘膜により菌が除去され、感染症にかかりにくくなる
- いびきを軽減する
③咬合誘導・咬合育成
受け口(下の歯の方が前に出ていること)や出っ歯、顎・正中のズレは放っておくと顎が変形し、骨格的な問題に発展してしまいます。
発育成長期のお子様に適切な顎の矯正治療を行うことで、顎や顎関節の成長を促し、咬合のバランスを整えることができます。
また、舌を正しい位置に誘導することも、不正咬合の原因を取り除くことにつながります。
④抜歯の可能性を減らす
1期治療では歯列を拡げ、歯が並ぶスペースを確保できるように誘導していきます。
これにより、将来的に抜歯を回避できるようになる可能性が増します。
※ただし、お口の中の状態には個人差があるため、非抜歯が絶対条件ではありません。
1期治療をした方がよいお子様の特徴
- 受け口、または出っ歯である
- 滑舌が悪く、正しい発音ができない
- 口呼吸により歯列に乱れが出ている
- 顎骨が変形しかけている
- 虫歯によりスペースがなくなり、第一大臼歯が手前に傾斜している
- 後続の永久歯が生えるスペースがない
上記の特徴に一つでも当てはまっている場合、お子様の成長が阻害されてしまう危険性があるため、1期治療を受けることを強くおすすめします。
1期治療の注意点
「1期治療で歯列矯正をしたら、2期治療は必要ない」とお考えの方もいるかもしれませんが、お子様の状況によっては2期治療を必要とするケースもあります。
その理由は、お口や顎の成長には遺伝的な要素が大きく関わってくるからです。
癖が大きい場合、1期治療だけで顎顔面のコントロールをすることが難しいこともあります。
この場合、永久歯列が生えたときに大人と同じ矯正治療である、2期治療を行うこととなります。
当院では1期治療が終了した段階で問題点について親御様としっかりとお話をし、2期治療にステップアップされるか確認させていただいておりますので、ご安心ください。
まとめ
いかがでしたか?このように、1期治療には様々なメリットがあります。
しかし、お子様が当てはまるかどうかは親御様でも判断が難しいことがあります。
山口県宇部市のアールクリニックでは無料相談を行っておりますので、お子様のお口の中の成長が気になる方は、お気軽にご来院くださいませ。